名工の技を実演

フラワーデザイン競技事前講習会

垣本温代氏（現代の名工、愛媛マイスター）

平成22年5月16日に県立伊予農業高等学校にて、フラワーデザイン競技県大会（5月28日、エミフルMASAKI）に向けた「フラワーデザイン競技事前講習会」が開催され、日本学校農業クラブ連盟（注1）に加盟する伊予農業高等学校、今治南高等学校、大洲農業高等学校、北宇和高等学校、西条農業高等学校、野村高等学校の生徒32名と、学校関係者9名が参加し、垣本温代氏が講師を務めました。

まずは、垣本氏が花の形による分類や主張度についての講義を行い、花の良さを引き出すポイントや花に向かう気持ちについて解説し、また対称形と非対称形の2種類のフラワーデザインを実演しました。その名工の技に、生徒達は真剣な表情で見入っていました。その後、生徒らも実際に花と花瓶を使い、フラワーデザインに挑戦。競技ルールに沿って幅や高さ、時間に気を付けながら熱心に花に向かっていました。
垣本氏は「実際に花を手に取り、その性質をしっかりと掴んだ上で、花に自分の気持ちを伝え、お願いしながらフラワーデザインをすることが大切です。」とアドバイスしました。また、生徒らは講義内容やアドバイスを参考にしながら、作品を完成させました。

最後に生徒作品一つ一つの良さや課題を解説し、「これからもフラワーデザインの練習に励んで、競技大会では素晴らしい作品が見られることを期待しています。」と、エール。生徒らはとても参考になった様子でした。

（注１）日本学校農業クラブ連盟とは、農業科や総合学科を持つ高等学校に属する生徒の団体のことです。愛媛県では、西条農業高等学校、丹原高等学校、今治南高等学校、愛大附属高等学校、上浮穴高等学校、伊予農業高等学校、中山高等学校、大洲農業高等学校、川之石高等学校、宇和高等学校、野村高等学校、三間高等学校、北宇和高等学校、南宇和高等学校の14校が加盟しています。

(写真：講習会風景）

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平成22年5月28日、平成22年度フラワーデザイン競技県大会（愛媛県学校農業クラブ連盟主催）が開催され、日本学校農業クラブ連盟に加盟する西条農業高等学校、今治南高等学校、伊予農業高等学校、中山高等学校、大洲農業高等学校、川之石高等学校、宇和高等学校、野村高等学校、北宇和高等学校、三間高等学校の合計10校から、総勢52名（個人18チーム、団体17チーム）の生徒が参加し、デルフィニウム、カーネーション、バラ、ユリ、かすみ草等9種類の花材を使い、競技時間1時間の間に、熱意溢れる素晴らしい作品が完成しました。

そして、垣本氏、（社）日本フラワーデザイナー協会県支部長末田浩子氏、県農業学校クラブ連盟代表の伊予農業高等学校戸田孝夫教頭、各校顧問の先生が審査員を務め、また一般の方による投票もあり、数多くのエミフルＭＡＳＡＫＩ来場者の皆さんも審査に参加しました。

その結果、大洲農業高等学校の3年生山本健人君が見事最優秀の成績を修めました。山本君はフラワーデザイン事前講習会にも参加し、学校では一級フラワー装飾技能士の池田加志子氏と練習に励むなど、日頃から熱心にフラワーデザインに取り組んでおり、将来は花業界で仕事するという夢を持っています。

今回は山本君にお話を伺いました。

「綺麗なお花の良さを引き出して、さらに綺麗な作品へとデザインできることや、その作品を色んな人に見てもらって喜ばすことができ、結婚式等お祝いのお手伝いができることがフラワーデザインの楽しいところです。また、今作品のデザインは、講習会での垣本先生のアドバイスを参考にし、高校での練習の成果を出せたと思います。将来への大きな自信になりました。」

垣本氏から生徒さんへメッセージ。

「今回参加した生徒さんの多くが講習会等に参加していただくなど熱心に競技大会に向けて練習してこられて、よく勉強されていることがわかる素晴らしい作品が完成しています。基本に忠実に、お花の色や形をなどその良さを活かし、仲良くふれ合いながら、これからもフラワーデザインを楽しんでください。」

＜写真＞
写真１・2：大会風景
写真3：大洲農業高等学校の山本健人君
写真4：山本君の最優秀作品
写真5：審査員を務める垣本氏

表　高校生の３級フラワー装飾職種技能検定受検者数と合格者数について